こんにちは!
マエドンです!
今回は前回のキャリア交換から引き続き、オイル、ハンドル交換をしていきたいと思います!
前回全体的に車体チェックをして各部の状態を見て、金属部分の錆等からおそらく野外で長期間放置されていた車両のような気がします。
長期放置車両の場合エンジン内のオイルが全て底部分に落ち、エンジン上部にオイルが回っておらずキックを踏んでクランキングさせた際に部品同士が擦れ合い、傷が付いてしまう場合がありますので無理やりキックは厳禁ですね。
それに加えてエンジン内も同じように錆が回っている場合、エンジン内の部品が破損しエンジン全ばらしの可能性も出てきます。
オイル交換、燃焼室への注油で様子を見ながら動作チェックをしていきたいと思います。
早速やってみましょう!
レッグカバーを外す
特にオイル交換でレッグカバーを外す必要は無いのですが、ロッカーアーム周りの点検、注油を行いやすいように外してみます。
両サイド3本のボルトを外します。
写真右側の部分が割れていました。
緊急では無いですが純正部品の出るうちに交換しておいた方が良さそうですね。
やはりカバーの中はドロドロになっていたので拭き取りましょう。
メインハーネス等に加工はみられませんでした。
このまま使えたらいいのですが。
その辺は電装チェックの際に確認します。
オイルを抜く
エンジン下のドレンボルトを外します。
エンジンガードに穴が空いているので、エンジンガードを付けたまま外せます。
それにしてもボルトがすごい色になっていますね。
廃オイルを受けるバットを下に置いて、17mmのソケットレンチで外します。
ドレンボルトが固着している可能性もありますので、慎重に回しましょう。
エンジンガードに着くことなくオイルが抜けました。
水分は無く思っていたよりも粘度が残っていたので、内部の状態も思ったより悪くないのかも知れません。
パッキン交換、スーパーゾイル注油
タペット調整をする部分周りにオイル滲みを発見しました。
この辺りは経年劣化で滲むケースが多いです。
シリンダーヘッド上部の蓋から漏れている場合もありますので、そちらのガスケットはおいおい変えたいと思います。
タペット調整箇所の蓋は吸気側にもありますので、排気側と共に外します。
パッキンを新品に交換します。
純正部品番号
91302-001-020
上下同じ部品になります。
みんな大好きアストロプロダクツさんで購入したピックツールセットを使いました。
4パターンの様々な形状で、バイクカスタムでかなり重宝すると思いますのでお勧めです。
小さめのマイナスドライバー等でも外すことが出来ますが、先端が大きい場合金属部分に傷を付けてしまう場合がありますので、このピックツールの様に先端が尖ったものを使用することをお勧めします。
外したパッキンは硬化しており、平らな形状に変形していたので交換時期だったのかも知れません。
長期放置車両の場合エンジン内のオイルが全て底部分に落ち、エンジン上部にオイルが回っておらずクランキングさせた際に部品同士が擦れ合い、傷が付いてしまう場合があります。
本来オーバーホールをして注油するのですが、今回はスプレーの届く範囲で注油していきたいと思います。
今回使用するのは特にエンジン関連の潤滑油の帝王、スーパーゾイルスプレーです。
スーパーゾイルといえばショップやレース等プロの現場でも使用されているエンジンオイル添加剤として有名で、エンジン内部の汚れを落とし新しい油膜を形成してくれるバイクレストアには打って付けのオイルです。
今回使用するのはそんなスーパーゾイルのスプレーバージョンで、ピンポイントに注油ができる代物です。
こちらもかなり重宝しますので、一家に1本持っておくことをお勧めします。!
タペット、カム周りに注油をします。
1箇所に集中せず満遍なくスプレーしましょう。
続いてプラグを外していきます。
プラグレンチは18mmの物を使用しましょう。
PROXXON社製のレンチは値段も安く磁石が付いているので取り出しやすく便利です。
長期放置車両なのでこれだけでは判断できませんが、焼け具合はいい感じです。
プラグはもちろん新品に交換ですね。
気休めかも知れませんがプラグホールからスーパーゾイルを注油します。
特に長期放置車両はピストンリングが錆びてシリンダーないで固着している場合があり、固着したままクランキングさせてしまうとシリンダー内部に傷が付き、最悪の場合シリンダーが使用できなく場合がりますので注意して下さい。
今回はとりあえずエンジン始動ができる様になってから、様子を見てピストンリング交換等の判断をしたいと思います。
オイルを入れる
いよいよオイルを入れていくのですが、長期放置より一回目のオイル交換なのでフラッシング(内部を洗い流す)目的で、試運転後すぐにオイル交換をする予定なのでホームセンターで安いオイルを買ってきました。
CT110のオイル給油口はエンジン右側のキックの上ぐらいにあります。
つまみを捻って蓋を外すのですが、樹脂製なので硬化しているとパキッと割れてしまうので慎重に回しましょう。
今回はセーフでした。
CT110のオイル交換時の目安量は900mlです。
漏斗を使ってこぼさない様に入れ、入れ終わったらオイルゲージ(給油口の蓋の下の方)でオイル量を確認して下さい。
エンジンオイル給油口の蓋のパッキンも劣化している場合があり、消耗品ですのでこの際に変えておきましょう。
純正部品番号
91307-035-000
ハンドル交換
CT110といえばハンドルから飛び出ている四角いウィンカーが特徴なのですが、前オーナーがウィンカーをヘッドライト横に移設をし、ウィンカーの取り付け部分を切り落としていました。
特殊な形状のハンドルなので諦めかけていたのですが、調べるとまだ純正ハンドルが出るみたいです。
純正部品番号
53100-459-921
さすがホンダ!
というわけでハンドルを交換していくのですが、まず両サイドのスイッチボックスネジを緩めます。
ホンダ4mini系は大体このねじでスイッチボックスが止まっているのですが、雨等のせいで固着していることが多い印象です。
下からドライバーを回すこともあり力が入りにくく、ネジ頭を舐めやすくなっているため慎重に回しましょう。
ハンドルポストのボルトを外します。
このボルトも錆がヒドいので交換ですね。
ハンドルを外し、ネジを緩めておいたスイッチボックスをハンドルから抜き取ります。
新品のハンドルはやっぱりいいですね。
ブレースは追々付けるか考えたいと思います。
取り付けは逆の手順でスイッチボックスを両サイドハンドルに入れてからハンドルを取り付けます。
スイッチボックス周り、ハンドルポスト周りでハンドルに傷を付けやすいので気をつけましょう。
スイッチボックスのネジ頭があやしいのでステンレスのものに交換しました。
M5のピッチが0.8 長さ25mmのものをホームセンターで買いました。
左右計4本の全てこのネジで対応できました。
ハンドルポストのボルトも新品に交換します。
こちらはM6のピッチ1.0 長さ30mmのキャップボルトを4本使用しました。
ハンドルポスト周りも腐食が激しいのでボルトだけ綺麗になってしまいましたね。
こちらもホームセンターで購入しました。
以上でハンドル交換も無事終了しました。
CT110のハンドルはこうでなくちゃですね。
ハンドルのフィッティングについては運転できる様になってから調整をしたいと思います。
CT110は思ったよりもまだまだ純正部品が出るので安心しました。
費用の関係もあるので使える部品は補修、修理しながらレストアを進めていきたいと思います。
まだまだゴールは見えませんが気長にお付き合いいただければと思います。
ほなまた!
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