CT110 レストア③ キャブレター オーバーホール

CT110

こんにちは!

マエドンです!

さて今回は絶賛レストア中であるCT110のキャブレターのオーバーホールをしたいと思います!

そもそもキャブレターとはガソリンをエンジンへ送り込むためのとても重要な部分ですので、ここが機能しないともちろんエンジンはかかりません!

今回のような長期間放置車両の場合はキャブレターの中に残っていたガソリンが腐ってしまい、ガソリンの通る各穴を塞いでしまっているので、新しいガソリンを入れてもうまく機能しないわけです

キャブレターのオーバーホールといえばハードルが高い作業のように思えますが、要はキャブレターを車体から降ろして分解、洗浄をし、組み立てて元通りにするというだけの作業です

CT110のような単気筒の小排気量のバイクは部品数も少ないので、入門用にはピッタリではないでしょうか!

早速やってみましょう!

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キャブレターを降ろす

まずはキャブレターを車体から降ろすため、フレームカバーを外します

予想はしていましたがすごい汚れてます

エアクリダクトのバンドを緩めます

固まっていて中々外れませんでした

ダクトやパッキン等のゴムパーツは大体硬化していて再利用が難しいです

エアクリのあった場所もかなり汚れが溜まっていたので後で綺麗にします

蓋は開けることができましたが、スロットルバルブが固着してアクセルワイヤーが外れません

マニホールドのボルトを2本抜くとキャブレターが外れます

キャブクリーナーを吹いてしばらく放置します

うまく取れるといいんですが

ガソリンコックを外します

ナメやすいネジなので慎重に外しましょう

ガソリンホースもカチカチに硬化しており外すのが大変でした

再利用しないので思いっきり外しました

エアクリ側からマイナスドライバーで、軽くテコの原理で持ち上げて無事外れました

スロットルバルブは繊細な部品ですので、傷や歪みに気をつけましょう

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キャブレター分解

くるっと回してフロートチャンバーを外します

CT110の純正キャブは丸いフロートチャンバーが付いており、この形状がヴィンテージ感が出ていて好きです

中はガソリンがカピカピにこびり付いていました

本来白色のフロートがオレンジ色になっています

樹脂製なので穴が空いてなければいいんですが…

ストレーナー部分もカピカピにこびり付いてます

どんどん分解していきましょう

フロート室の色でわかるようにキャブ内のガソリンが完全に固まっており、ジェット等の穴も詰まってしまっている状態です。

そこでキャブオーバーホールの必需品、ニードルを使って詰っている穴を貫通させたいと思います。

今回使用したのはアストロプロダクツ社製キャブレタークリーニングニードルセットです。

以前はエレキギターの1弦(一番細いやつ)を使って掃除をしましたが、このセットは色んな穴径に対応でき、先端が尖っているのでかなり使いやすいです!

是非一つは持っておきたいアイテムですね

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各部洗浄

キャブをばらせるところはバラせたので、キャブクリーナーで汚れを落としていきます。

いつもお世話になっているKURE社製クリーナーキャブを使用しました

値段が安くホームセンターでも購入できるので重宝しています

パーツクリーナーよりも強力なので取扱いには十分に注意してください

ジェット類にニードルを通してある程度詰まっているゴミを出してから、キャブクリーナー漬けにします

このキャブクリーナーの匂い、嫌いじゃないです

キャブ本体の穴もニードルで貫通させておきましょう

キャブ本体のフロートチャンバーにもキャブクリーナーを溜めてしばらく置いておきます

数時間置いたら歯ブラシ、ウェスで綺麗に拭き取りましょう

ピカピカにはなりませんでしたが腐ったガソリンでのコーティングは取れました

落ちていない汚れは再度キャブクリーナーで洗浄します

ジェット類や空気穴はパーツクリーナーを吹き付けて貫通しているかを確認しましょう

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キャブレター組み立て

各パーツも綺麗になったので組み立てていきましょう!

使えるものはもちろん再利用するのですが、フロートバルブが固着していたため新品に交換します

純正部品番号
16155-883-005

フロートバルブの不調はオーバーフローにつながるので、動作が怪しい場合は新品に交換しましょう

フロートにバルブをセットします

CT110はクリップが無く直接フロートにつける対応のようです

メインジェット、パイロットジェットをセットします

純正値 メインジェット ♯72 スロージェット ♯38

パッキン類ももちろん新品にします

キャブに必要なパッキンが全てセットになっているのでお勧めです

こういったパッキンやガスケットの関係は、安い社外品が出ていたりしますが純正が間違い無いです

純正部品番号
16010-943-305

フロートチャンバーを締めます

ボルト頭をナメやすいので注意してください

セットにストレーナーも付いていました

ガスケットをセットして入れます

気持ちい良いくらい綺麗ですね

ガソリンコックのパッキンです

エアスクリューは時計回りに締め込み、もう回らないなってところで止めます
強く締め込むと壊れますので、弱い力でゆっくり締め込んでください

エンジンをかけてから微調整するので、基準の1と1/8回転戻した位置にしておきます

キャブの一番下にあるドレンスクリューのパッキンも交換しました

このパッキン結構大事です

チョークレバーの蓋が取れていたので注文しておきました

これがあると無いでは見た目もテンションも全然違います

純正部品番号
16148-141-882

とりあえず組み上がりました!

外側はまだまだ綺麗になる余地ありそうなのでまたの機会に

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キャブレター取り付け

取り付けは2本のボルトで固定するだけです

インシュレーター、パッキンも忘れずに

アクセルワイヤーも中々年季が入っているので、注油しておきます

注油専用の工具なんかもありますが、とりあえずは動きが良くなりましたのでオッケーです

実はキャブを車体から外した時に、ニードルのクリップを排水溝に落として紛失してしまいました

パーツリストを見ているとニードルセットの表記しかなく、今回はクリップだけが欲しくてググっていると…

やっぱりありますね!

ホンダ4mini系のキャブ、PC系のもこのサイズが使えると思いますのでなくしてしまった方は是非

本当に助かりました

新品ということもあり、ちょっと固かったですが無事つきました

位置は標準の真ん中です

キャップの裏にもパッキンがありますが、溝が浅くキャップを取り付ける際に落ちてしまいますのでグリスを軽くつけて接着剤代わりにすると良いでしょう

スプリングを縮めて

アクセルワイヤーのタイコを引っ掛けます

向きに注意して奥まで入れます

キャップを締めて完成です!

アクセルワイヤーを引っ張り、吸気側から除いて動きを確認しましょう

CT110のキャブについては部品数も少なく、取り回しもシンプルなので難しくない作業でした

キャブ車はインジェクションモデルと比べると燃費や始動性等の機能性では負けてしまいますが、セッティング等を気軽にすることができてインジェクションモデルとは違った楽しみ方ができますね

マフラー交換等にキャブセッティングは付きものなので、是非この機会にキャブオーバーホールにチャレンジしてみてください!

次回は電気系を見ていきたいと思います!

ほなまた!

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