こんにちは!
マエドンです!
前回までの整備でキャブ、点火系、エアクリとエンジン始動の準備ができましたので、ガソリンを入れてエンジンをかけたいと思います!
この瞬間のためにレストアをしていると言っても過言ではありません!
今回はいわゆる「点滴」と呼ばれる方法でガソリンを送り、エンジン始動が確認できたらタンクからキャブまでのガソリンの通り道を整備していきたいと思います
果たして無事エンジンはかかるのか!?
早速やってみましょう!
エンジンをかける
ガソリンタンクの中身が大変な状況のため、テスト用のガソリンタンクを使ってキャブにガソリンを送りたいと思います
今回もいつもお世話になっているアストロプロダクツ社製のガソリンサブタンクを使用しました
タンクの上部には引っ掛けるためのハンガー、蓋や、ホースからON、OFFのコックまで付属しているので点滴をするためのものが全て揃っているのでオススメです!
付属のコック出口からキャブまでのガソリンホースは、車種に合う口径のものを用意してください
タンクをハンドルにかけてホースをセットし、コックをONに…..
ここでトラブル発生です!
キャブ側のONの方にホースを繋いでガソリンを送ると、リザーブのコックからガソリンが溢れ出しました!
とりあえずリザーブにホースをつなぎ、ちょうどいい太さのドライバーがあったので突っ込んで応急処置をしました
必ず耐油の手袋をして作業をし、ガソリンを触ってしまった場合はすぐに手を洗いましょう
キックを踏んで…
10発程キックを踏んでマフラーから黒い煙を上げながらエンジン始動しました!
本当に静止画でこの興奮が伝わらないのがもどかしいです
YouTubeやろかな
黒い煙はおそらくマフラーの中の煤が出てきているだけなので、しばらくすると見えなくなりました
とりあえずエンジン始動を確認できたので、フューエルラインの整備に取り掛かります!
タンク洗浄
おそらく長年放置されていた不動車なので、タンクの中に腐ったガソリンが固まっているので中を洗浄したいと思います
この腐ったガソリンの匂いは独特で一回嗅いだら忘れられない匂いになっています
まずシートを外しましょう
ガソリンタンクはタンク下に左右2本ずつのボルトで固定してあり、まずは車体左側のボルトを外すためにエアクリボックスをごっそり外します
取り付け詳細は前回の記事を参照してください
エアクリボックスの裏にある固定ぼるとを2本外します
車体左側は以上です
続いて車体右側のタンクボルトを外すためには、マフラーを外さなければなりません
エンジンの固定ナットを緩めます
タンク下、サスの2箇所で固定してあるのでナットを外します。
CT110はアップマフラーのため外さないとできない整備もありますが、このアップマフラーがこのCT110のかっこよさには欠かすことができない存在ですのでちゃんと向き合いましょう
外すのに慣れると全然苦じゃありません
マフラーを外すと取り付けボルトが見えましすので外しちゃいます
がばっと外れました
タンクの写真ではフューエルホースを外した後なので付いていませんが、フューエルホースが劣化しカチカチに硬化してしまっており外すのにかなり手こずりました
再利用しない場合は切るなどして、タンクに傷をつけないように力技で外してください
それではタンクを洗っていきます
まずは穴が空いていないかどうか全体を確認します
塗装も色褪せて錆も進んでいるので、近いうち塗装もしなといけませんね
幸い穴は空いていませんでした
給油口から見える範囲でも錆が進んでおり、腐ったガソリンが固まっていて強烈な匂いを発しています
これだけ錆が進んでいると本当なら錆取りとコーティングもするべきですが、今回は時間の関係で洗浄のみとさせていただきます
まずは台所洗剤と水をタンクに入れる→ひたすら振る→水を捨てるを、排水の色が無色透明になるまで根気よく繰り返します
たまにワイアーブラシや長い棒を突っ込んで、届く範囲の汚れを突いて取ります
ある程度排水が無色透明になったら、タンクの中をつけ置きにするために出口を塞ぎます
写真のようにガソリンホースで繋いでタイラップで固定すると良いでしょう
出口を塞いだら洗剤をぶち込みます
「ママレモン」という洗剤がタンク洗浄の定番となっているため、近所の薬局やスーパーを探しましたが全然見つからずレモン繋がりのジフのレンモンクレンザーを使用しました
※後から分かったのですがジフは磨くことで本領を発揮する洗剤なので、「ママレモン」を使用した方が効果があったかと思います
木片等を使用してタンクを水平に保ち、熱湯でタンク満タンまで入れて蓋をして一日放置しました
火傷には十分に注意してください!
一日放置して蓋を開けてみると、ええ感じに濁った水になっています
すごい色になっているのでジフでも中々の効果があったんではないでしょうか
ぜひママレモンでも試してみたいです
泡や汚れが出なくなるまで水ですすぎます
タンクの中は凸凹になっているので永遠にゴミが出てきますが、根気よくすすいでください
すすぎ終わったら乾かします
ヘアドライヤーでもいけるかと思いますが、時間がかかるので温度の高いヒートガンを使用しました
ヒートガンはベアリング取り付けなど色んな整備に使えるので、高級なものでなくて良いので是非一台持っておくことをお勧めします
タンクの中に水分が残らないように充分に乾かします
ヒートガンを使う際には火傷に注意しましょう
フューエルホース取り付け
CT110もそうですがカブシリーズのほとんどがフレームの中をフューエルホースが通る構造になっているので、取り回しが重要になってきます
今回はエンジンを積んだままの作業になるので、針金を使い引っ張ってホースを通したいと思います
まずは矢印のようにフレームメインパイプ下から、タンク下の穴まで針金を通します
今回使用するホースは内径5.3mmの、滅多に交換するものではないので外径が10.3mmと割と太めのものを用意しました
タンクの中に残ったゴミがキャブに流れないように、ホース内径に合ったフューエルフィルターを用意しました
たくさん入っていて安かったです
CT110はONとリザーブを切り替えるタイプですので、間違えて接続しないようにホースにマスキングテープで印を付けておきましょう
万が一ONとリザーブを逆にしてしまうと、ガス欠の際に大ピンチが待っています
日本をタイラップでまとめて、フレームに通した針金をくくり付けます
ゆっくりホースを送りながら引っ張ります
ホースが太いためスムーズに進みませんでしたが成功しました
タンクにホースを取り付け、タイラップやクリップで抜けないように締め付けます
ガソリンを入れてから抜けてしまうとどうしようもなくなるので、しっかり固定しましょう
タンクを固定しタンク側は完了です
続いてキャブ側はダクトの下を通ってコックに接続します
下がリザーブ側ですのでマスキングしたホースを接続します
取り回しはこんな感じで良いでしょう
タンク内にまだゴミが残っている可能性があるのでフィルターを噛ませます
万が一キャブにゴミが入ってしまった場合、ジェット類に詰まってしまいトラブルの原因になるので付けるに越したことはないです
2つのフィルターができるだけぶつからないように位置を調整し、ガソリンを入れて漏れ等の問題が無いかどうか確認をして完成です!
これでいよいよ「走る」準備は整いましたので、次回以降は電装等の保安部品やらをやっていきたいと思います!
まだまだ時間はかかりますが、完成までしばらくお付き合いください!
ほなまた!
コメント