エンジンオイル・エレメント交換

D-TRACKER X

こんにちは!

マエドンです!

今回はDトラッカーXのエンジンオイル、エレメントの交換をしたいと思います!

4stエンジンにとってエンジンオイルはエンジン内部の潤滑、冷却を兼ねており、エンジンの健康維持に欠かせないとても重要なものです。

ガソリンと一緒に燃焼する2stエンジンとは違い、4stエンジンの場合エンジン内を循環しエンジンを守る仕組みになっているので、走っているとどんどんオイルが劣化していきます。(走らなくても劣化します)

エンジンオイルを変えずに乗り続けるとオイルにどんどん汚れが溜まり、最悪の場合エンジンを壊してしまうので定期的に交換しましょう!

交換頻度は車種によってメーカー推奨が異なりますが、大体の場合走行距離3000km〜5000kmもしくは半年のどちらかが早く経過した時を目安にします。

バイクメンテナンスの基本中の基本ですので是非この機会にマスターして下さい!

早速やってみましょう!

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エンジンオイルを抜く

エンジンオイルには粘度があり、熱を加えると柔らかくなり抜きやすいので軽く暖気運転をします。

矢印のボルトがドレンボルトになっており、外すとオイルが下に落ちる仕組みになっているので、エンジン下にバット等のオイル受けをセットし、オイルを素手で触らないようにゴム手袋を付けてからドレンボルトを抜きます。(他の車種でも大体同じような場所にドレンボルトがあります)
※熱し過ぎると勢いよくオイルが飛び出て火傷につながりますので注意して下さい!

バットの外にオイルがこぼれないように注意しながらオイルが出てこなくなるのを待ちます。

オイルが勢いよく出てこない場合はオイル給油口の蓋を外してみて下さい。

エンジン内部はとても複雑な構造になっており、内部のいろんなところに古いオイルが溜まっているので、車体を起こしたり、反対側に傾けてみたりしながら古いオイルをできるだけ抜きましょう。

センタースタンドやメンテナンススタンドの方がバイクが安定しますが、オイルを抜くために車体を傾けたりするためサイドスタンドの方が作業がしやすいです。

廃オイルを捨てる際にオイル量を軽量するため、オイル受けにバットを使用しました。

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エレメントの交換

オイルが抜け切ったらエレメントを交換します。

エレメントはエンジオイルの汚れを吸収するフィルターの役割をしており、フィルターが汚れ過ぎているといくら新しいオイルに交換してもすぐに汚れてしまうので、オイル交換2回につき1度交換するようにしましょう。

2本のボルトを外し蓋を取り外すのですが、蓋を外す際に古いオイルが出てきますのでウェス等で受けながら外しましょう。

古いエレメントを引っ張り出し、中に残ったオイルも掻き出します。

フィルターの奥に小さいスプリングが付いているおり、無くしやすいので注意しましょう。

比べてみるとかなり汚れているのが分かります。

エレメントは純正部品以外にも各パーツメーカーから色々な種類のものが出ており、今回はKIJIMA社製のマグネット付きのものを使用しました。

古いエンジンオイルの中にはエンジン内のパーツが通常動作する際に出る鉄粉が多く含まれており、その鉄粉が混じったオイルがエレメントを通る際にマグネットでキャッチしてしまおうという仕組みになっています。

DトラッカーX用だけでなく、様々な車種用もラインナップされているのでぜひチェックしてみて下さい。

パーツクリーナー等で内部を綺麗にしましょう。

エレメントが入る穴の中心部にスプリングを置いてからエレメントを入れるのですが、スプリングが固定できずすぐに落ちてしまいます。

そこでグリスをスプリングの側面に少量塗り、のり替わりに使います。

スプリングが落ちないうちにエレメントを入れます。

エレメントには向きがあり、逆に入れてしまうとオイルが循環できず故障の原因になるので注意しましょう。

穴が空いていない方をスプリング側、穴が空いている方を蓋側になるように入れます。

ボルト穴とオイルの循環穴の向きを合わせて蓋をします。

ボルトを占め過ぎないように注意しましょう。

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オイルを入れる

エンジン下のドレンボルトをセットする前にボルトをパーツクリーナーで綺麗にし、ワッシャーを交換します。

このワッシャーはボルトとエンジンの間の密着性を高めるために柔らかくできており、オイルが漏れないように潰れる仕組みになっているのでエンジンオイル交換毎に交換することをお勧めします。

もちろん純正品でも良いのですが、価格も安くパーツ屋さんで気軽に買えるのでデイトナ社製のドレンワッシャを愛用しています。

車種よってボルトの太さが違うので、適合するものを使用して下さい。

ドレンボルトを締めすぎるとエンジン側のネジ穴が潰れ、ドレンボルトをうまく取り付けできなくなります。

万が一ネジ穴を潰してしまった場合の修理方法を、以前のKDX125SRの記事で紹介していますので参考にして下さい。

ドレンボルトを取り付けたのを確認し、いよいよオイルを入れていきます。

エンジンオイルについてもメーカー推奨のものが決まっており、違うメーカーのものを使用する場合には同じ粘度のものを使用しましょう。

少し見にくいですが写真右側オイル缶の下側の「10W-40」が粘度となっており、「4T」は4stエンジン用という印です。

今回使用したのは僕自身長年愛用しているCastrol社製のPOWER1というオイルです。

レース等での使用には向きませんが、街乗り、ツーリングでは十分なクオリティでコストパフォーマンスが良いので、特にこだわりの無い方、どれを入れて良いのかわからない方にはオススメのオイルです。

黄色矢印の蓋を外し、規定量のオイルを入れます。

DトラッカーXのオイル規定量は、

エレメント交換時 1400ml
オイルのみ交換時 1300ml

となっておりますので計って入れます。

以前はオイル専用のジョッキを使っていましたが、蛇腹部分を洗うのが面倒なので100円ショップの軽量カップと漏斗を購入しました。

オイル量が2000mlを超える場合何杯入れたか問題が出てくるので、専用のオイルジョッキを使うことをお勧めします。

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オイルを捨てる

自分でオイル交換をした際には廃オイルの処理をしなければなりません。
※決して排水溝等に流さないでください!

昔でしたら(今でもやってくれるとこあるのかな?)オイル缶に廃油を入れ直してガソリンスタンドで処理をしてもらえるところもありましたが、最近では引き取ってもらえません。

今回用意した廃油ボックスを使用すれば、廃オイルをボックスごと普通ゴミで捨てることができます。
※処理方法は各自治体ごとに違う場合があります

蓋を開けてバットに入れた廃オイルを染み込ませていきます。

捨てる際に廃オイル量を計ってみました。

今回の廃オイルの量は約1220mlでした。

エンジン内の古いオイルを一滴残らず取り出せたわけでは無いのであくまで目安ですが、前回入れたオイル量1400mlに対し180ml程減っている計算になります。

4stのエンジンオイルは循環しており基本的に減るものではありませんが、健康なエンジンでも構造上少しずつ減っていくので今回の180mlの減は大丈夫なラインでしょう。

万が一極端に抜いたオイル量が少ない場合は、オイル上がりやオイル下がり、オイル漏れの可能性がありますので点検をし、オイル交換後もこまめにオイル量を点検しながら走行するようにしましょう。

今回はDトラッカーXのオイル交換を紹介しましたが、基本的に下からオイルを抜いて上からオイルを入れるという作業はどの車種でも応用できます。

費用面もそうですが、愛車の健康状態を自分で確認できる大切な作業になるので是非マスターして下さい!

ほなまた!

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