KDX125SR レストア③ エンジン降ろし

KDX125SR

こんにちは!

マエドンです!

前回電装系のチェックを行い、無事火が飛びエンジン始動することができたのですが、キックが重く明らかにクランク周辺から轟音が轟いていました。

古いバイクなのである程度異音は仕方ないのですが、明らかに以前にクランクケースを割った痕跡があるので、点検も兼ねてクランケースを割ってみたいと思います!

轟音の原因を突き止め、無事元通りに組み立てることはできるのか!?

それではやってみましょう!

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腰上の分解

125ccとはいえエンジンは中々の重量がありますので、車体に載せた状態で外せるものは外してから降ろしたいと思います。

タンク、シュラウド、シート、チャンバーをサクッと外し、腰上を外していきます。

シリンダーヘッドカバーは5つのナットで固定されているので外していきます。

写真でもわかるかもしれませんが、ナットを外したところからクーラント(緑色)が滲み出ています。

クーラントはシリンダー、ヘッド周りも循環しているので、必ず抜いてから作業しましょう。

カバーを上に持ち上げて外します。

ピストンの頭が真っ黒ですね。

シリンダーのサイドにあるKIPSのカバーを外して点検します。

内部がすごいことのなっているのでパーツクリーナー等で綺麗にしましょう。

レストアしがいのある汚れ!

続いてシリンダーを外していくのですが、KIPSカバーとは反対側にKIPSの稼働部がつながっているので矢印のナットを外してシリンダーから取り外します。

こちらのナットは逆ネジになっているので、通常ナットを締める方向に回すと緩みますので注意して下さい。

シリンダーを固定しているナットを外し、シリンダーを持ち上げて外します。

ナットは写真矢印と反対側に2箇所あり、スパナでしか作業ができないのでナットをナメないように少しづつ回して外しましょう。

シリンダーを外すとピストンが出てきます。

えげつないぐらいドロドロですね〜

クランクがオイルに浸かってしまっているので、ベアリングのシール等からオイルが入り込んでますね。

エンジンの外からは確認できない箇所なので、開けてみてよかったです。

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エンジン降ろし

腰上が分解できたので、エンジンの残り部分を降ろします。

キャブを外します。

マニホールド、エアクリダクトの固定バンドのネジを緩めて手前に引っ張ります。

あまり力任せに引っ張るとマニホールドやエアクリダクトが破れてしまうので、左右上下に揺らしながらゆっくりキャブを抜き取りましょう。

外れそうにない場合は、面倒ですがエアクリーナーを後方にズラして外します。

ジェネレーター、フライホイールは中々重いので外しました。

ジェネレーターのハーネスが降ろす際に引っかかって断線する可能性もありますので外しておくことをお勧めします。

外し方は前回記事で解説していますので、是非参考にして下さい。

いよいよ車体からエンジンを降ろしていきますが、KDX125のエンジンは矢印の3本のボルトで固定されています。

フロント側の2本はナットが緩めば簡単に抜けるのですが、リア側のボルトはスイングアームと共締めになっています。

メンテナンススタンド等でエンジン下を持ち上げ、リアタイヤの下にジャッキ等を入れて持ち上げることでスイングアームへの過重を抜いてやるとボルトは抜けます。

ボルトを最後まで抜いてしまうとスイングアームもフレームから外れ、バランスを崩して車体が倒れてしまう場合があるので、エンジンが降ろせるところまでボルトを抜くというのがポイントです。

大変バランスを崩しやすいので、無理せずできれば2人以上で作業することをお勧めします。

無事にエンジンを降ろすことができました。

クランクがオイル漬けになっていたので、間違いなくシールに問題があると思いますので、クランクケース割りは必須ですね。

次回は腰下を分解して点検を頑張りたいと思います。

ほなまた!

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