リアブレーキパッド 交換

D-TRACKER X

こんにちは!

マエドンです!

前回のタイヤ交換に引き続き、消耗品の代表のひとつであるブレーキパッドを交換したいと思います!

ブレーキパッドの交換時きの目安としては5,000km〜10,000kmと言われていますが、バイク、ブレーキパッドの種類、走り方によって差がかなりありますので、実際のパッドの残り量で判断しましょう。

一般的に交換時期の目安としてはブレーキパッドが残り以下2mmになった時と言われています。

他にブレーキパッドが減ってきている予兆としては、

・ブレーキをかけたら「キーッ!」と音が鳴る
・ブレーキ周辺からカラカラと音がする
・ブレーキフルードが減ってきている

これらの症状が代表されます。

またこれらの症状以外にもブレーキの効きが悪くなった等異変を感じた場合は点検してみると良いでしょう。

ブレーキは命を守る一番重要な部品ですので、交換に自信がない方は無理をせずバイクショップに相談する等くれぐれも自己責任でお願いします。

早速やってみましょう!

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キャリパーピンのグリスアップ

DトラッカーXのリアブレーキパッドは、キャリパーを外さずにパッドの交換ができます。

キャリパーを外すためにはリアホイールを外さないといけないため、今回のようなパッドのみの交換の場合はそのまま交換します。

ではまずキャリパーカバーを外します。

キャリパーカバーは最近交換したのですが、この部品が綺麗になるとかなり印象が変わりますので、劣化している方は交換をお勧めします。(あまり高くありません)

順番はどちらでも良いのですが、パッドを交換する前にキャリパーを止めているピンの片側のグリスアップを先にしてしまいます。

固着している場合があるので、頭を潰さないように回しましょう。

抜けました。

このピンはネジ部分の上のところが、ブレーキをかけた際のキャリパーの動きに影響する部分ですので洗浄してグリスアップを行います。

あまりにも腐食や摩耗が激しい場合には、新品に交換することをお勧めします。

パーツクリーナーで汚れを落とします。

汚れを落としピカール等で表面を綺麗にしたらグリスを塗ります。

今回使用したのはKURE社製の大ヒット商品シリコングリースメイトペーストです。

いわゆるシリコングリスなので万能に使えますので、僕はバイクメンテナンスのほとんどこちらのグリスを使わせていただいております。

ブレーキ周りに使用するグリス選びの注意点としては、ブレーキ部分は走行中使用時に摩擦でかなり熱くなるので、こちらのパッケージの右上に記載されているように耐熱温度に注意をしましょう。

あまりたっぷり塗ってしまうと、埃やゴミが溜まって動きが悪くなる原因になりますので綿棒で薄く塗ります。

個人的に今回使用したシリコングリスなのですが、以前のノズルの方が使いやすかったです。

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ブレーキパッドを取り外す

いよいよブレーキパッドを外していきます。

ブレーパッドはピンで固定されており、ピンを外すためにマイナスドライバーで蓋を外します。

こちらの蓋も頭をナメやすいため、マイナスドライバーのサイズに注意をして下さい。

ヘキサゴンでピンを抜きます。

こちらも固着している場合があるので、頭をナメないように注意して下さい。

ピンが抜けました。

こちらもブレーキパッドの可動域なので、後で洗浄をグリスアップをします。

ブレーキパッド両側を抜きます。

汚れとケガ防止のため手袋をして取り外しましょう。

ブレーキパッドについていたカバーを、矢印のツメの部分をマイナスドライバーで広げて外します。

こちらのカバーはパーツリストには設定が無かったのですが純正なのでしょうか。

僕の経験上あまりみた事のない部品だったのですが、念のため洗浄して再利用したいと思います。

ピンとカバーをパーツクリーナーで洗浄をし、ピカールで綺麗にします。

ピンは先ほど同様、腐食や汚れで引っかかりがあるとブレーキパッドがスムーズに動かないので、腐食等が酷い場合は新品に交換をしましょう。

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ブレーキパッドを取り付ける

今回使用するのは、みんな大好き赤パッドです。

以前の記事でKDX125SRのリアパッド交換でも紹介させていただきました。

今まで何度も使用してきましたが、「効いてる」感がすごくありお気に入りのパッドなので是非お勧めです。

古いパッドと比べると一目瞭然ですね。

冒頭で2mmぐらいになったら交換と書きましたが、1mmも残っていなかったので危なかったです。

カバーをパッドにセットをし、カバーの裏面とピンをグリスアップします。

こちらもグリスを塗りすぎないように綿棒等で丁寧に塗りましょう。

矢印がパッドを押すピストンという部品なのですが、結構汚れています。

こちらも汚れや錆び等の引っかかりがあると、ブレーキのタッチに影響しますのでキャリパーを外す機会があれば洗浄、グリスアップをしましょう。

今回はキャリパーを外さないので、せめて手が届く部分だけでも綺麗にしたいと思います。

パーツクリーナーを少し吹きかけて、歯ブラシで汚れを落とします。

写真ではわかりづらいかもしれませんが結構綺麗になりました。

綿棒でピストンにうっすらグリスを塗り、ピストンを押し戻します。

いつもはCクランプ等を使ってピストンを押し戻すのですが、手持ちのCクランプが入るスペースが無かったためアンギラを使用しました。

アンギラはギザギザしているので使用をあまりお勧めしませんが、仕方なく使用する場合氏はキャリパー本体、特にピストンに傷が行かないように注意しながらゆっくり押し戻しましょう。

パッドは取り付ける前後方向が決まっており、ピンが入る穴が空いている方が車両後ろ側です。

前側の形状に注意をしながら引っ掛けるような感じで、奥まで入れます。

ディスクローターを挟むような形でパッドを入れ、パッドの穴にピンを通して固定します。

ピンを締め込みます。

ピンが回らない、とても固い場合はパッドがズレている可能性があるので、注意しながら締め込みしょう。

ピンが入ったら蓋をします。

キャリパーカバーを取り付けて完成です。

赤パッドは制動力はもちろんですが、赤色がアクセントになって見栄えも最高ですね。

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ブレーキフルードを交換する

ブレーキフルードは仕組み上、その量自体が減るものではありませんが、劣化していくので定期的に点検をし、汚れがひどい場合には交換をお勧めします。

まるで囲んだボルトを外します。

固定してあるボルトを外し、ブレーキフルードのタンクを手前に引き出して蓋のビスを外します。

かなり汚れていましたね。

中蓋がゴムになっているので破れていないかを点検し、ウェスや紙タオルで汚れを落としておきましょう。

矢印の部品がブリーザボルトといい、キャリパーからのフルードの出口になります。

こちらのボルトは通常時は締め込んであり、緩めてブレーキペダルを踏み込むとフロードが飛び出す仕組みになっています。

キャリパー内の空気を抜く「エア抜き」という作業をする際にもこちらのボルトを開け閉めしますが、今回はキャリパー内に残っている古いフルードを押し出す方法でフルード交換を行いたいと思います。

メガネレンチをブリーザボルトに嵌めて開け閉めできるようにし、写真でもわかるようにブリーザボルトを緩めるとフルードが出てくるので、ホースをつなげてペットボトル等に流れるようにセットしましょう。

煽れないように注意しながら新しいフルードを入れます。

今回はCastrol社製のブレーキフルード(DOT4)を使用しました。

ブレーキフルードにはDOT4、DOT3等の種類があり、「DOT」の次にする数字でそれぞれ沸点が違うのですが、詳しい説明は今回は割愛させていただきます。

DトラッカーXの場合はDOT4指定のためDOT4を使用しますが、僕の経験上国産バイクのほとんどがDOT4を使っている気がします。

バイクに適合したフルードの種類の見分け方としては、多く場合はマスターシリンダーの蓋の上に指定のフルードが書いている場合がありますのでそちらを確認していただくか、サービスマニュアル等をご確認ください。

リザーブボルトを緩めた状態でリアブレーキペダルを手で押し、新しいフルードを送っていきます。

キャリパー側から古いフルードが押し出されてペットボトルに溜まっていきますので、キレイなフルードが出てくるまでこの作業を繰り返します。

マスターシリンダーのカップにフルードが無いままブレーキペダルを押してしまうと、空気を送り込んでしまいキャリパーに空気が溜まってしまい(エア噛み)ブレーキが効かない原因にもなりますので注意して下さい。

かなり汚れていましたね。

ブレーキフルードの交換時期は一般的に1〜2年と言われていますが、定期メンテナンスの際に汚れ具合を確認して定期的に交換することをお勧めします。

最後にカップの側面に書いてある「UP」の線までフルードを入れて完成です。

新品のパッドなので全開のブレーキの効きはまだわかりませんが、ブレーキのタッチが明らかに良くなりました。

新品のブレーキパッドには慣らし運転が必要で、慣らし運転をすることで新しいパッドとディスクの「アタリを付ける」ことができます。

アタリが付くまではブレーキパッド本来の制動力を発揮できないため、パッドを変えてすぐはスピードに注意して下さい。。

慣らし運転に必要な距離についてはブレーキを使用する速度等環境によって変わるのでありませんが、交換したリアを意識的に多めに使い様子を見ながら走行しましょう。

冒頭にも書きましたがブレーキは命を守る一番重要な部品ですので、取り付け不良が原因で事故に繋がる恐れも十分にあります。

交換作業に自信がない方は無理をせずバイクショップに相談する等くれぐれも自己責任でお願いします。

ほなまた!

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