CT110 レストア11 クラッチオーバーホール

CT110

こんにちは!

マエドンです!

前回の記事でシフトチェンジ不良の修理をした際にクラッチを外していたので、ついでにクラッチのオーバーホールをしたいと思います!

CT110 レストア⑩ シフト不良修理
こんにちは! マエドンです! 今回は巷でCT110の持病と言われているシフト不良の修理をしたいと思います! エンジンは動...

クラッチもスプリングやプレート等の消耗品が入っていおり、頻繁に交換するものでは無いですが劣化が進むとクラッチ滑り等危険な症状が出てきます

僕のCT110も中々の走行距離で、少し滑っているような症状が出ていたので交換したいと思います

早速やってみましょう!

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クラッチを分解する

クラッチを裏返し、マイナスドライバーでクランプを外します

クラッチの中には金属のクラッチプレート、ギザギザの紙っぽいフリクションプレートが交互に重ねられています

一番上にあった金属のクラッチプレートを外すと、写真のようなフリクションプレートが出てきます

クラッチプレートも歪んだり摩耗したりしますが、どちらかというとこちらのフリクションの方が消耗品になります

今回は両方とも新品に交換します

一番下のクラッチプレートから棒が出ており、スプリングがセットされています

この棒が折れている方も稀にいらっしゃいますね

プレート類が全て外れました

組み立てる際に順番は解説しますが、他の車種でされる場合は順番をメモしておきましょう

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クラッチスプリング交換

アウター外側のスプリングを外します

マイナスドライバーで押し込みながら抜きます

飛び出しますので注意してください

前回も使用したショックドライバーでネジを緩めます

4本とも満遍なく緩めましょう

裏側からクラッチスプリングが蓋を押しているのでゆっくりネジを抜きます

蓋が外れました

この4本のスプリングがクラッチの消耗部品の一つであるクラッチスプリングです

26mm以下で交換推奨とのことですが、ギリギリの25.5mm

純正部品番号
22401-459-950 クラッチスプリング

新品の方が短い気が…..

4本ともスプリングを交換し蓋をします

樹脂ワッシャーを入れてネジを締めていくのですが、1本ずつ締め込むのではなく4本を対角に少しずつ締め込んでいきましょう

アウターのスプリングをマイナスドライバーで取り付けます

こちらも飛んで行かないよう注意してください

純正部品番号
22421-028-000

スプリング交換完了です

僕はアウターのスプリングを3回飛ばしました

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プレート組み立て

プレートの組み立ては順番が決まっているので順番通りに組み立てていきます

クラッチプレート→フリクションプレート→クラッチプレート…..と順番に重ねていきます

一番にくるのがこの棒が付いているやつで、パーツリストにはプレートAと記載されています

純正部品番号
22311-096-010 クラッチプレートA

プレートから出ている棒にスプリングをいれます

純正部品番号
22411-053-030

続いてフリクションプレートをいれます

純正部品番号
22201-121-631

フリクションプレートは合計3枚で、全て同一です

表裏にたっぷりエンジンオイルを塗って重ねます

次はクラッチプレートBです

純正部品番号
22321-046-020 クラッチプレートB

写真のように切り欠きをスプリングに合わせて重ねます

同じようにオイルを塗ってフリクションプレートを重ねます

どんどんいきましょう

続いてプレートCを重ねます

純正部品番号
22331-046-000 クラッチプレートC

クラッチプレートは全て形状が異なっていますね

3枚目のフリクションプレートを重ねます

そして最後のプレートDで蓋をします

純正部品番号
22341-943-000 クラッチプレートD

プレートDを押し込みながらクランプを取り付けて完成です

プレートの順番を間違えてしまうとクラッチが機能しないので、順番は必ず守りましょう

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クラッチ取り付け

プライマリードリブンギアを取り付けます

Cクランプを外す際はマイナスドライバーで外しましたが、取り付けの際はプライヤーがあると大変便利です

いつもお世話になっているアストロプロダクツで購入しました

今後も多用するでしょう

クラッチガイドに注油をし、クラッチを嵌め込みます

特殊ワッシャーに欠け、歪みが無いかを確認しナットをいれます

ユニバーサルホルダーで固定をし、クラッチセンターロックナットレンチで締め込みます

ロックナットが緩まないように、特殊ワッシャーを折り曲げます

クラッチアウターカバーのガスケットも新品に交換です

純正部品番号
22112-121-632

固定ボルトはネジ穴が潰れてしまっている場合、次に開けるときに大変な思いをするので新品に交換することをお勧めします

純正部品番号
93600-05012-0A

クラッチカバーのキックの付け根部分のシールも新品に交換します

こちらもシリコングリスを塗っておくと入れやすいです

純正部品番号
91204-MC7-003

大きさの合うソケットを当てがってコンコン叩き入れます

クラッチカバーのガスケットも新品を用意しましょう

純正部品番号
11393-121-632

クラッチに最後の部品を乗せていくのですがここで問題発生

矢印の部品が本当に乗せてあるだけなので、クラッチカバーを嵌め込む際に落ちてしまいクラッチカバーが取り付けできません

色々考えた結果車体をゆっくり床に倒してクラッチカバーを嵌め込みました

車体を倒す際にはガソリンがタンク、キャブから溢れ出ますので注意しましょう

エンジンを降ろせる方は降ろした方が良いと思います

最後にボルトを締め込んで完成です!

クラッチは部品数も多くハードルが高いように思われがちですが、組み立ての順を確認しながら丁寧に作業すればなんとかなりました

カブ系エンジンの基本構造は同じなので、他車種のクラッチ交換にも参考にしていただければと思います!

ほなまた!

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